結ランドスケープデザイン

Works 事例紹介

路地広場に住む暮らし(人車分離の戸建街区)②

さいたま市南区。接道間口が16.5m、面積約550㎡の住宅地。

当初計画図面

3棟の区割りの相談から始まったプロジェクト

当初計画図の3棟プランは魅力が持たせづらく、計画を見直して早期に完売したいという相談からスタート。550㎡もありながら、接道の広い1宅地と敷地延長を二本入れた2宅地の組み合わせの3宅地で、一般的な計画でした。

当社提案図面

4棟入れた計画を検討

接道間口がそれほど広くない奥行のある土地ではありましたが、工夫次第では4棟入れた計画も可能と考え、まず駐車場と人の生活空間を分け、その間に結界として、4棟それぞれのエントランスゲートを設けることから手掛けました。

 

若い層に人気の出るゾーニング計画

次に建物計画として、計画地の中心を走る敷地延長スペースが明るい広場のように見えるよう、窓位置やリビング、キッチンの位置関係を工夫。子供の笑顔が望め、ライフスタイルを楽しみながら暮らせる、若い層をターゲットとしたゾーニング計画としました。

外部空間を共用しあうことで生まれる豊かな環境

それぞれの家の外部空間・アプローチを、「路地」空間として、繋がり合うよう計画。宅地間の関連性はゆるやかに、オープンな共用空間とすることで、より広く、より明るい共用スペースとしての「路地広場」に作り上げました。

 

安全な暮らし

外部の道路からは門塀・門扉を設けて、完全にクローズし、駐車場も門塀の外に設けました。外部から遮断することで防犯面に優れ、安心して見守りできる路地が生まれるのです。

コミュニティのある暮らし

それぞれの家のフロントガーデンと路地広場の植栽は、ランダムに分散させながら配置して光や風を通し、プライバシーを確保。路地広場にはくつろぎ、ふれあいのきっかけとなるような「仕掛け」を配置して、ゆるやかなコミュニティを促します。

美しく機能する「みどり」

路地裏を彩るみどりは家の中からは借景となり目隠しになっています。

くつろぎとふれあいの「仕掛け」

光と風を通すようランダムに点在するベンチや植栽帯がくつろぎとふれあいの時をつくります。

小さなコミュニティが自然にできる手法

全体計画として、宅地数を増やし「1つ1つの宅地を狭くしたのに広く見せる」独自のランドスケープを提案。空間を巧みに調和させることで、建物のリズムやプロポーションが楽しめ、そして、子供たちが安全に遊べる空間や小さなコミュニティが自然に生まれていくのです。