結ランドスケープデザイン

Works 事例紹介

街区の中心にコモンスペースを配した街並み

住民が気持ちよく暮らせるような工夫

横浜市旭区の規模感のある住宅地の一部。敷地延長を上手に使うデザインが重要であると判断。いわゆるダブル敷地延長を普通は考えるところですが、敷地延長は一般的に接道が広くとれる土地より評価が低くなることから、敷地延長のある土地は嫌われる傾向があります。しかしながら、デザインによっては奥まった土地のほうが立派に見えたり、アプローチの距離が出て豪華に見える場合もあるのです。

<クルドサック風の街並み>
回転広場(≒クルドサック)は、街並みの美しさを演出する共に、車の切り返しのストレスや日照の改善に有用です。敷地境界もあえて空間を切ってしまう壁を立ち上げず、共用空間の利用をする形式によって住民が気持ちよく暮らせるのです。
その空間は広く安全で住民が交流できる広場的な役割を持ち、コミュニティが構築されていくと、イベント広場としても機能する可能性もあります。そこでこの広場が無機質にならないようにボリュームのある緑地帯も設け、遠近法で広く見えたり、季節感なども感じられる植栽エリアとしました。

建物もこの広場を包み込むような配棟計画でリズム感や家並みのシークエンスが表現されています。

完成写真