結ランドスケープデザイン

Statement 私たちの想い

これから未来へと結んで行く
「暮らし」のあり方

株式会社結ランドスケープデザイン 代表 山本 康生
株式会社結ランドスケープデザイン 代表 山本 康生
株式会社結ランドスケープデザイン
代表山本 康生
Kosei Yamamoto
旧来の不動産に潜む問題点と、未来に向けた可能性。

路線価や近隣の売買事例によって土地の価格が決まることで、住宅の価格も決まるというこの方法を推し進めた結果、土地の持つ個性を無視して、必要な機能だけを詰め込んだ、似たような家で日本中が埋め尽くされるという憂うべき事態を招きました。
例えば、画一的な開発道路で区画を分けずに、その土地だけが有する特性から紐解いた、より魅力的な区切り方はないだろうか。土地の狭さを理由に理想の家を諦めることなく、敷地面積のすべてを有効に活用できないものだろうか。私はずっとそんな疑問や違和感を抱いてきました。
このように、日本の家づくりや不動産開発には、まだまだ山積みの問題があり、それが故に大いなる進化の可能性に満ちている。そこが私の考えの原点なのです。


ヒントは、先人の功績の中に。

私たち日本人は、優れた住環境を生み出してきた偉大なる先人たちを先祖に持ちます。決して広くはない国土の中で、ありとあらゆる叡智を住宅に取り入れることで、私たちは固有の文化を育んできました。例えば、コミュニケーションの場として「縁側」を設けたり、家の中を「襖」や「障子」で仕切ることで光と影を操ったり・・・。住まいに様々な工夫を施すことで、人とのふれあいに重きを置く心や、季節の移ろいを愛でる風雅を大切にしてきたのです。
また、遠くの景色自体を庭の一部のように楽しむ「借景」や、間口が狭く建物が細長い京都の町家などに見られる「坪庭」からも分かるように、建物の内と外を完全に切り分けることなく、ゆるやかに結び合わせることで、より快適で住みやすい空間を生み出してきました。
日本人が永く尊んできたこれらの知恵を、現代の暮らしへと取り入れることが、土地の特性を活かしたより質の高い暮らし方のヒントとなるのです。


受け継ぎ、次へ、つなぐもの。

日本においても一般的となっている欧米スタイルの住宅は、「エントランス」「ホール」「リビング・ダイニング・キッチン」・・・と、機能的な側面から空間を区切るのが通例となっています。しかしそれでは、土地の個性や暮らしの多様性は考慮されず、紋切り型の住宅の集合体にしかなりません。
そこで私たちが考えたのは、内と外を融合した暮らしのカタチをつくること。機能を重視する欧米スタイルの境界を解き放ち、目的に合わせて外部環境までも共有する。日本人のDNAに刻まれた「情緒」や「風情」「趣」を呼び覚ます、それが、私たちの提唱する「オープンエア」という概念なのです。「オープンエア」の空間が叶える新しい暮らしのカタチこそが、日本人らしさを継承すると同時に、街に新たな輝きをもたらすと考えています。
こうした理念を根底にプランニングされる空間こそ「結一(=唯一)」の空間。「結一」とは、街と家、家と人、人と人を心地よく「一つに結ぶ」ことです。
私たち結ランドスケープデザインは、土地の価値を高めた「結一」の住まいにこだわる、「結一」の不動産バリューアッププロデューサーであり続けます。

山本 康生 プロフィール

1955年小樽生まれ東京育ち、土地利用計画から様々なプロジェクトを手がけ、資産価値を上げるデザインに造詣深く、大手デベロッパーと組み街づくりの総合プロデューサーとしての手腕を発揮している。
【国内実績】新浦安リゾート、大阪花と緑の博覧会三井東芝館、北九州スペースワールド、新白岡ニュータウン、その他
【海外実績】セントマーチアイランド日本庭園、ナンシー中庭庭園、その他講師歴大手企業の総合研究所客員講師、環境に関する専門学校講師
【海外受賞歴】米国街並みに関して ゴールドナゲット賞
【国内受賞歴】グッドデザイン賞
【著書】専門誌に業界の問題点など連載
【書籍】エクステリアハンドブック
【実用新案】「設計図紙及びその生成装置」取得